葛飾北斎展
2025年11月22日(土)
1ヶ月以上前のことな気がしますが、葛飾北斎展に行ったときのことを書きます。
本当はすぐ書きたかったけど、日が空いちゃいました。
葛飾北斎展
正式には「ぜんぶ、北斎のしわざでした。展」です。
これが、もうすごく良かった。
「葛飾北斎」がいかに天才かを、端から端まで見せつけられるような展示でした。
特に、北斎の書いた「北斎漫画」が印象的でした。
今では当たり前のような表現技法を、北斎は江戸時代から切り開いていたんですね。
「北斎のしわざ」と言われるのも頷けるなと。
壁に大きく北斎漫画のワンシーンが張り出されていて、迫力に圧倒されました。
北斎って、本当に何でも描くんですよね。自然も建物も道具も人も怪異も。細部の観察力がとにかく素晴らしくて、絵における説得力がすごいなと思いました。
描かれた絵を見ると、リアルにその空気を感じられるというんですかね。温度や匂いを感じられそうな絵の数々は、あまり知識がなくても楽しむことができました。
ちょっとお茶目な庶民の変顔の絵とか、怪異もどこか愛らしさを感じたりだとか、そういった描かれた対象の個性を感じさせる表現も、今の漫画やイラストの先駆けなんでしょうね。
期間が空いてしまったので多少熱は冷めてしまっているのですが、それでももう一度見に行きたいと思うくらいには楽しかったです。
めちゃくちゃ人は多かったですが、ぎゅうぎゅうというほどではなかったので、人が空いた展示から見たりして、ゆっくり見て回れました。
写真撮影OKの展示は大量に写真を撮りました。お陰でちょっと遡ると、カメラロールが北斎だらけです。
富士山
葛飾北斎といえば「富嶽三十六景」のイメージが強かったのですが、そのイメージ通りと言いますか。富士山の絵もたくさん展示されており、いろいろな画角やシチュエーションの富士山を堪能できました。
どの絵も構図がとにかくすごい。どんな頭してたらこんな構図を思いつくのだろう、と率直に思いました。
今は、表現技法や構図などある程度技法が確立されておりますが、当時で考えると、やっぱり北斎は天才だったんだなぁと。
個人的に面白いなと思ったのは「七橋一覧の不二」と「さい穴の不二」、「夢の不二」です。
「七橋一覧の不二」は解説が先にあって、絵が解説より離れた位置にあったんですよね。早く見たいなぁとそわそわしてましたが、絵を見つけて「この絵だ！」と母と言いながら橋の数を数えてました笑
※そのタイトル通り、富士山と共に七つの橋が描かれております。
大体、こういう展示は母が誘ってくれます。わりと連絡がきても「いつにしようねぇ〜」でお互いに宙ぶらりんになって結局行かないこともあるんですが、北斎展はわりと行きたい思いが強かったので、ちゃんと行くことができて良かったです。
人生図絵
展示の最後には、イラストと文章で北斎の人生をまとめた展示がありました。北斎の奇人エピソードが載っていて、なかなか面白かったです。
多分、同じ時代にいたら仲良くはなれなかっただろうなぁと思いました笑
とにかく絵、絵、絵。
画号や描き方や対象を変えながら、とにかく絵を描くという人生。
その生活で長生きしているのもすごい。
脳出血になったのに自作の薬で治ったというエピソードは、生命力の高さを感じて好きですね。
物販
ポストカードをちょっとだけ買いました。
欲しいなぁと思っていたものが売り切れていたので、なくなく諦めて......。
なくなく......諦めて......。
コラボカフェ
展示を堪能した後、併設されていたコラボカフェにも折角なので行ってきました。
北斎のコラボカフェって何......？という感じですが、富士山をモチーフにした料理や飲み物など個性的なメニューで、ちゃんとコラボカフェでした笑
私はオムライスを食べました。卵好きとして、青いオムライスはちょっと気になったので。
これ、模様は、お皿の模様じゃないんです。何だったのかわからなかったんですが、何らかのソースのようなもので描かれており、提供の際、恐らくこれが服に付くことを考慮してなのか、紙エプロンも渡されました。
上に乗っているのはきくらげ（恐らく......）で、苦手な食材だったので母に押し付けました。（メニューの写真で気づけなかったorz）
味についてですが。
というか、味より卵好きとしてどうしても言っておきたいのですが。
これを「オムライス」と呼ぶことを、私は許せません。
そう言いたくなるくらい、私が思うオムライスとは異なる料理でした。
見た目が食欲減退色の青な時点で奇抜さの勝利である料理なのは間違いないのですが、少なくともオムライスを求めて選ぶものではないですね。
美味しかったは美味しかったです。あんまり言うとネタバレになるので、中身のことなどは触れないのですが、味は本当に普通に美味しかったです。ただ、もしかしたら人を選ぶ味かもしれません。
オムライスとしては酷評ですが、コラボカフェとして見たらそのアイディア含めて挑戦的で面白かったので、個人的には好きでした。
母は、カレーを食べてましたが、2種類のカレーが楽しめて美味しかったです。鯖の味が強かったですね。
コラボカフェらしくランダム要素がちょっとだけあったんですが、心穏やかに楽しめるランダムだったので、気持ちがざわつかないで良かったです（？）
なんか、コラボカフェの感想が一番長くなってしまった気がする......。
展示とかの感想って、知ったか感が出ちゃうので下手なこと言えないなぁって気持ちがちょっとあったりします笑
写真は、どの程度載せていいかちょっと判断がつかなかったので控えています。
また別の展示があったら行きたいな。